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新庄バイパス店 奥山 清也店長
常に初心
新庄バイパス店奥山 清也店長
アップル入社
学校卒業後、大手電機メーカーに就職し上京。就職して6年目の平成7年に親の体調がすぐれなくなったこともあり地元である山形県新庄市に帰省した。新たに就職先を探しているときアップルの求人募集に目が留まった。
「当時車買取という業態はまだできたばかりで、物(在庫)の無い商売というのは自分の発想にないビジネスだったので求人情報をみてかなり驚き、具体的にどんなビジネスか興味が出て応募しました。また、地元の企業が経営するフランチャイズだったので安心感があったのも一因です。」と地元で新しいビジネスに挑戦するという熱い思いで入社。
業界認知の無い中での苦労
平成7年6月に新庄バイパス店がオープン。車買取店という業態自体が世に出たばかり。物珍しさもあってか、たくさんのご来店があったが、なかなか売っていただけない・・・「どういう商売なの?」「本当にお金が振り込まれるの?」など、なかなか信用してもらえずオープンから20日間は1台も買えなかったという。
どうしたら信用してもらえるのか・・・そこで商談では車の話より、まず自分を知ってもらい信用してもらうことからはじめた。「名刺に手書きで自宅の住所を書いて渡し、振り込まれなかったら自宅に来てもらってもかまわないと伝えたお客様もいましたね。そうすることでお客様と共通の知り合いがいたり、出身校の話だったりで自分を知ってもらえ、信用してもらえるきっかけになりました。」と今では想像できないほど、信用してもらうハードルは高かったと当時を振り返る。
初心
オープンから20年。現在は買取店という業態も、アップル新庄バイパス店の認知もあがり、奥山店長も20年の経験でスキルも上がっているが、商談では常に初心で臨むことを意識している。
,「経験があると逆に端折ってしまったり、簡単にしてしまうところが出て、それは確実にお客様に伝わってしまいます。それを自分自身で防止するために常に商談に入る前に「初心、初心」と自分にいいきかせてから商談に臨んでいます。」経験があるからこそ感じる初心の大事さ。また20年たった今でも仕事がとても楽しいという。
「この仕事は様々なお客様がいて、同じ商談はないですから、お客様に合わせていろいろと考えていく商談がとても楽しいです。20年経ってもその気持ちは変わらないですね。」と日々の一件一件の商談を楽しみながら大切にしている。
20年前の入社当時の店長許可書
店内にはミニカーがずらり。お客様(お子様)にプレゼントしている。
ひとりひとりのお客様を大事に
オープンした20年前の新庄市の人口は7万人だったが現在は4万人を割ってしまうほどの人口減。要因の一つとしては2011年の震災復興のため山形県内の企業も宮城、岩手に拠点を移すところも多く、若い世代は就職先を求め地元を離れていくこと。それに伴い徐々にお客様は減っていき、競合店の多くも撤退していった。商売するうえで厳しい状況が続いているが、奥山店長はそれを前向きにとらえる。
「お客様が減ってしまったことで逆に時間的余裕ができました。その時間を使ってお客様ともっと深いコミュニケーションがとれるのではと考えました。そこでお取引いただいたお客様には2か月に一回必ず電話し、販売したお車の調子伺いや、買取させていただきたお客様の状況をお聞きし、車のことで気軽に相談できるようなコミュニケーションを大事にしています。」
現在はメールなど便利なツールもあるが、電話で直接話を聞くことでお客様とより良いコミュニケーションが取れるという。また、電話だけでなくスタッフでスケジュールを決め、お客様宅へ訪問もしているという非常にアナログで、時間のかかることではあるが、そういう努力が紹介、リピーターにつながっている。
今後は
「お店は地域の皆様に支えられて営業ができています。少しでもお客様のお役に立てる店舗になっていきたい。まだまだできることはたくさんあると感じています。最近は女性のほうがファッション感覚でカーライフを楽しむことが増え、男性より車に対してのこだわりが強いと感じることもあります。そういう女性がお一人でも入りやすい店舗づくりを考えていきたいと思います。」と地域貢献を一番にと20年のベテランは力強く語ってくれた。
取材日:2015年6月
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